活動時間:研究でわかること
2026年10月24日更新 · Lullsongチーム作成。一般的な情報であり、医療上の助言ではありません。
要点
活動時間とは、赤ちゃんが眠りと眠りのあいだに起きている時間のことで、睡眠コンサルティングから生まれた経験則です。これを検証した試験は見つかりませんでした。研究でわかっているのは、小さな赤ちゃんはよく眠り、お昼寝の回数が多く、個人差がとても大きいということです。活動時間はスタート地点として使い、最後は赤ちゃんの眠そうなサインで決めてください。
活動時間という考え方の由来
考え方はシンプルです。起きている時間が長いほど眠気(睡眠圧)がたまり、小さな赤ちゃんほど早くたまります。ここまでは睡眠科学の基本です。研究されていないのは、6か月で2〜3時間のような決まった時間割に従うほうが、赤ちゃんのサインに合わせるよりよく眠れるのかどうか、という点です。
小児睡眠医のCraig Canapariも同じことを指摘しています。活動時間は、小児睡眠医学で教えられてもいなければ、研究されてもいません。
研究で測られていること
2012年のレビューは、健康な子どもを対象にした34件の研究をまとめました(Galland et al.)。生後2か月までの赤ちゃんの睡眠は1日平均14.6時間でしたが、およそ9〜20時間であれば正常な範囲に入っていました。1歳では平均12.9時間でした。
お昼寝も同じ流れでした。生後5か月までは1日約3回、6〜11か月では2回、1〜2歳では1回を少し超える程度です。
お昼寝に関する2020年のレビュー(Staton et al.)では、2歳になる前にお昼寝をしなくなる子どもは2.5%未満でした。1日2回以上のお昼寝は12〜18か月のあいだに大きく減り、5歳では94%の子どもがお昼寝をしなくなっていました。
活動時間の上手な使い方
- まず月齢の範囲から始めて、様子を見ます。あくび、ぼんやり一点を見つめる、目をこする、ぐずるといったサインが本当の合図です。
- 変えるのは一度に一つ、15分くらいずつにして、数日ようすを見ます。
- 1日全体を見ます。1回ごとのお昼寝よりも、合計の睡眠時間が広い正常な範囲に入っているかのほうが大切です。
- 変化は当たり前です。活動時間は最初の1年でどんどん長くなり、お昼寝が1回減るまでには数週間かかることもあります。
月齢ごとのスタート地点には、活動時間の計算ツールやお昼寝スケジュール作成ツールをお使いください。
出典
- Galland BC, Taylor BJ, Elder DE, Herbison P. Normal sleep patterns in infants and children: a systematic review of observational studies. Sleep Med Rev 2012;16:213-222. https://doi.org/10.1016/j.smrv.2011.06.001
- Staton S, Rankin PS, Harding M, et al. Many naps, one nap, none: a systematic review and meta-analysis of napping patterns in children 0-12 years. Sleep Med Rev 2020;50:101247. https://doi.org/10.1016/j.smrv.2019.101247